昨非今是
読み方:さくひ こんぜ
意味
昨日までの自分の行いや生き方は誤りで、現在のあり方こそ正しいと悟ること。過去の過ちを反省し、今は正しい道に改まったことをいう。
由来
中国・東晋時代(4世紀後半~5世紀初め)の詩人、陶淵明(陶潜)の「帰去来辞」にある「今は正しく、昨日までは誤っていたと悟る」という趣旨の「覚今是而昨非」に由来する。陶淵明が官職を辞し、故郷へ帰る決意を述べた文脈から生まれた語である。
備考
日常会話ではあまり用いられず、文章語・格調高い表現として使われる。「世の評価が変わる」よりも、自分の過去の誤りを悟って正しい道へ改まるという意味で用いることが多い。
誤用・混同注意
- 出典の句は「今是昨非」の語順であり、「昨非今是」と混同されることがある。
- 「昨非」は単に『昨日が悪い』という意味ではなく、過去の自分の誤りを指す。
例文
- 都会での競争に疲れて故郷へ戻った彼は、ようやく昨非今是の心境を得た。
- 不正な経営を改めた社長は、過去を反省しながら昨非今是を実践している。
- 回想録には、師との出会いによって昨非今是を悟り、生き方を改めたと記されている。
分類
類義語
対義語
- 昔是今非