日食万銭
読み方:にっしょく ばんせん
意味
一日に食事へ万銭もの大金を使うこと。転じて、食事に非常にぜいたくをすること、または極度にぜいたくな食生活を送ることをいう。
由来
中国・西晋(3世紀後半)の官僚である何曾のぜいたくぶりに由来する。『晋書』何曾伝に、何曾は「日食万銭」、すなわち毎日の食費に万銭を費やしながら、なお箸を下ろすべき料理がないと不満を言ったと記される。『晋書』自体の編纂は唐代の648年である。
備考
主に文章語・故事成語として用いる。単に裕福であることではなく、特に食事に金を惜しまない極端なぜいたくを表す。「日食」は日食(にっしょく、太陽が欠ける現象)ではない。
別表記
- 日食萬錢
補足
- 「日食」を太陽が欠けて見える天文現象の意味で理解し、語義を取り違えることがある。
- 「日食万金」とするのは一般的な表記ではない(正しくは「日食万銭」)。
例文
- その実業家は、毎晩のように高級食材を取り寄せる日食万銭の暮らしを送っていた。
- 接待費が膨らみ続ける状況は、日食万銭ともいうべきぜいたくさである。
- 『晋書』の何曾は、日食万銭でありながら料理に満足しなかったと伝えられる。