日月麗天
読み方:じつげつ りてん
意味
太陽と月がともに天にかかり、明るく輝いていること。転じて、世の中が明るく平和で、よく治まっているさまをたとえる。
由来
中国古典『易経』の「離卦・彖伝」にある「日月麗乎天、百穀草木麗乎土(日月は天に麗き、百穀草木は土に麗く)」に基づく。ここで「麗」は「つく・寄り添う」の意をもち、日月が天にあって光を放つことをいう。『易経』の成立時期には諸説あるが、戦国時代ごろ(紀元前5~3世紀ごろ)までに形成されたとされる。
備考
日常会話ではほとんど用いない雅語・漢文調の四字熟語。単なる晴天の描写よりも、天下太平や理想的な政治をたたえる文脈で使われる。「麗」は「うるわしい」ではなく、ここでは「つく・照り映える」の意。
補足
- 「麗天」を単に「美しい空」と解するのは不正確で、「日月が天に麗く(つく)」という漢文の構造に基づく。
- 「じつげつれいてん」などと読まず、一般には「じつげつりてん」と読む。
例文
- 長年の争いが収まり、新しい政権の下で日月麗天の時代が訪れることを人々は願った。
- この絵は、日と月を同じ空に配し、日月麗天の理想的な世界を表している。
- 為政者は日月麗天にもたとえられる、明るく安定した社会を築く責任がある。
分類
類義語
対義語
- 風雨晦冥
- 天昏地暗