検索

日暮途遠

読み方:にちぼ とえん

意味

日が暮れかけているのに、目的地までの道のりはまだ遠い、という字義から、年齢や時間の制約が迫っているにもかかわらず、志や仕事を成し遂げるまでにはなお長い道のりがあることをいう。多くは、老境に入って大志を果たせない焦りや苦境を表す。

由来

中国の歴史書『史記』の「伍子胥列伝」に見える語。春秋時代(紀元前6~5世紀)の伍子胥が、父兄の仇を討つために常道を外れた行動をしたことを責められ、「吾日暮途遠、吾故倒行而逆施之(私は日が暮れ、行く道も遠い。だから道理に逆らう行いをしたのだ)」と答えた故事に基づく。『史記』は司馬遷により紀元前1世紀ごろに編纂された。

備考

「にちぼとえん」と読む。単に忙しい・時間がないという意味ではなく、老いまたは期限の切迫と、目的達成までの隔たりを重く表す文語的な語。故事の背景には伍子胥の復讐がある。

補足

  • 「日暮途窮」と混同しない。「日暮途窮」は追い詰められて行き詰まる意が強く、「日暮途遠」は目的地・目標までなお遠い意である。
  • 「ひぐれとおし」などと訓読みしない。四字熟語としての一般的な読みは「にちぼとえん」。

例文

  • 定年を前にして学位取得を目指す彼は、日暮途遠の思いを抱きながら研究を続けている。
  • 改革を進めるには残された任期が短く、計画は日暮途遠の状況にあった。
  • 長年の目標をまだ達成できない彼は、自分を日暮途遠だと嘆いた。

分類

類義語

対義語

この四字熟語に使われている漢字