断齏画粥
読み方
だんせい かくしゅく
意味
粗末な食事で貧しい生活に耐えながら、ひたすら学問や修養に励むこと。「齏」は塩漬けの野菜・あえ物、「画」は切り分ける意である。転じて、目的のために生活を切り詰め、苦学することをいう。
由来
北宋の政治家・范仲淹(989~1052)が若いころ貧苦の中で学んだ故事に基づく。北宋・11世紀後半成立の文瑩『湘山野録』には、范仲淹が粥を一器炊いて一晩置き、固まった粥を刀で四つに切り分け、塩漬け野菜を少量添えて食べながら勉学したとある。「断齏」は漬物を切ること、「画粥」は粥を区切ることを表す。
分類・構成
備考
日常会話ではあまり用いない、故事を踏まえた硬い表現である。単に食事を抜く意味ではなく、困窮を忍んで学問に励む姿勢をたたえる語として使う。「齏」は「虀」とも書く。
誤用・混同注意
- 「断斎画粥」「断斉画粥」などと書くのは誤り。正しくは「断齏画粥」である。
- 「画粥」の「画」を絵を描く意味に解するのは誤り。「画」は粥を刀で区切り、切り分ける意である。
例文
- 彼女は留学中、断齏画粥の生活を送りながら研究を続け、ついに博士号を取得した。
- この伝記は、范仲淹が断齏画粥の苦学によって大成したことを伝えている。
- 目標を実現するには、時に断齏画粥の覚悟で学びに打ち込むことも必要だ。
類義語
対義語
- 安逸享楽
- 贅沢三昧