放辟邪侈
読み方:ほうへき じゃし
意味
自分勝手に振る舞って道理や正道から外れ、よこしまな心をもち、ぜいたくでおごり高ぶること。「放」は放縦、「辟」は道に背くこと、「邪」はよこしま、「侈」はおごり・ぜいたくの意。人としての節度を失った乱れた行いを強く非難する語。
由来
中国・戦国時代(紀元前4世紀ごろ)の思想家・孟子の言葉。『孟子』梁恵王上にある「苟(いやしく)も恒心無ければ、放辟邪侈、為さざる無し」に基づく。孟子は、民が安定した生活基盤を失って確固たる心を保てなければ、放縦・邪悪・奢侈な行いに走り、どのような悪事でもしかねないと説いた。
備考
現代の日常会話ではほとんど用いない硬い漢語で、古典の解説や道徳・政治を論じる文章に見られる。単に「ぜいたく」の意味ではなく、放縦・邪悪さも含む強い非難語である。
補足
- 「放僻邪侈」と書くのは一般的な標準表記ではない。通常は「放辟邪侈」と書く。
- 「辟」を「へき」以外に読んだり、「侈」を「し」と読まなかったりしないよう注意する。読みは「ほうへきじゃし」。
例文
- 権力を得た彼は放辟邪侈な振る舞いを重ね、民の信頼を失った。
- 生活の安定や教育を欠けば、人々が放辟邪侈に流れるおそれがある。
- その論説は、支配者の放辟邪侈を戒め、節度ある政治を求めている。
分類
類義語
- 驕奢淫逸
- 放蕩不羈
- 放縦