撫今追昔
読み方:ぶこん ついせき
意味
現在のありさまに触れながら過去を思い返し、今と昔を比べて変化を感慨深く感じること。単なる懐古ではなく、時代・社会・自分自身などの移り変わりをしみじみと振り返る意味で用いる。
由来
中国・清代の徐釚(じょきゅう)が17世紀後半に著したとされる『詞苑叢談』にある「観此、撫今追昔、能無惘然」という表現に基づく。「撫」は心を寄せて感じる、「追」はさかのぼって思い求める意で、現在を見つめつつ過去を追想することを表す。
備考
文章語的で、日常会話ではあまり多用しない。「撫今追昔の念」「撫今追昔の思い」のように用いることが多い。過去を懐かしむだけでなく、今昔の変化への感慨を含む。
例文
- 復興した故郷の駅前を歩くと、撫今追昔の思いにかられた。
- 創業百周年の記念誌を読み、社員たちは撫今追昔しながら会社の歩みを振り返った。
- 昔の写真と現在の町並みを比べる展示は、見る人に撫今追昔の感を抱かせる。