握拳透爪
読み方:あくけん とうそう
意味
拳を強く握りしめ、爪が手のひらに食い込んで突き抜けるほどである意から、抑えがたいほど激しく怒ること、深い憤りや恨みを抱くことをいう。
由来
中国の正史『晋書』の「劉琨伝」に見える語。西晋末から東晋初期に活躍した劉琨が、国難を嘆く文中で「泣血宵吟、握拳透爪」と述べたことに由来する。『晋書』は唐代の貞観22年(648年)ごろに編纂された。
備考
日常会話よりも、文章語・硬い表現で用いられる。単なる不機嫌ではなく、強い義憤・憤怒・恨みを表す際に適する。
誤用・混同注意
- 「握拳透掌」とするのは一般的な四字熟語表記ではない。出典に基づく標準的な表記は「握拳透爪」。
例文
- 不正の証拠を隠蔽していたと知り、彼は握拳透爪の憤りを覚えた。
- 被害者の訴えを軽んじる発言に、遺族は握拳透爪の思いで抗議した。
- 祖国の惨状を伝える報せを受けた将軍は、握拳透爪の怒りを胸に戦略を練った。