掩目捕雀
読み方:えんもく ほじゃく
意味
自分の目を覆って雀を捕まえようとする意から、自分に都合の悪い事実を見ないようにしたり、隠せない欠点や悪事を隠そうとして、自分や他人をごまかそうとすること。結局はごまかしきれない、愚かな行為をいう。
由来
中国後漢末(2世紀末〜3世紀初め)、陳琳が袁紹のために曹操を非難して書いた檄文「為袁紹檄豫州文」に見える「掩目而捕雀」に由来する。目を覆って雀を捕らえようとしても、小さな雀さえ欺いて捕らえられない、まして国家の大事を欺けるはずがない、という趣旨から成り立った。本文はのちに中国の詩文集「文選」に収められた。
備考
主に文章語として用いられ、事実を見ようとしない自己欺瞞や、見え透いた隠蔽を批判する語である。「掩」は日常ではあまり使わない字だが、読みは「えんもくほじゃく」。
誤用・混同注意
- 「掩」を「隠」「覆」などに書き換えるのは、定着した表記ではない。
- 「えんもくほそく」などと読まない。正しくは「えんもくほじゃく」。
例文
- 不都合なデータだけを隠して報告するのは、掩目捕雀の対応であり、監査を受ければすぐに判明する。
- 問題の原因を調べず、表面上の数字だけを整えるのは掩目捕雀にすぎない。
- 証拠を削除すれば責任を免れられると考えるのは、まさに掩目捕雀である。
分類
類義語
- 掩耳盗鈴
- 自欺欺人
- 自己欺瞞