探驪得珠
読み方
たんり とくしゅ
意味
文章や議論の奥にある要点・真意を、的確に見抜いてつかむこと。特に、すぐれた詩文を評する際に、その核心を言い当てることをいう。また、苦労して非常に貴重なものを得ることのたとえにも用いる。
由来
中国・戦国時代(紀元前4~3世紀ごろ)に成立したとされる『荘子』「列御寇」に、「千金の価値をもつ珠は深い淵の黒い竜(驪竜)のあごの下にある」とある故事に基づく。危険な竜のあごの下から珠を探し出すイメージが、文章の核心や貴重なものを見いだす意となった。
分類・構成
備考
日常会話で用いられることは多くなく、文芸批評・書評・学術的な文章などで使われる雅語的な四字熟語である。「驪」は黒い馬、または黒い竜を表す字で、ここでは黒い竜をいう。
誤用・混同注意
- 「探竜得珠」と書くのは誤りで、正しくは「探驪得珠」。
- 「驪」を「りゅう」と読んで「たんりゅうとくしゅ」とするのは誤り。標準的な読みは「たんりとくしゅ」。
例文
- 彼の書評は探驪得珠で、長編小説の主題を見事に言い当てている。
- この解説は探驪得珠の評といえ、作者が最も伝えたかった点を的確に捉えている。
- 膨大な史料の中から決定的な記述を見つけた研究者の仕事は、まさに探驪得珠だった。
類義語
- 要領把握
- 核心看破
- 一字千金