持戒清浄
読み方:じかい しょうじょう
意味
仏教の戒律・禁戒を守り、身・口・意の行いを清らかに保つこと。また、そのように修行する僧侶や修行者のあり方をいう。「清浄」は単なる衛生的な清潔さや潔癖さではなく、煩悩や悪行を離れた宗教的・倫理的な清らかさを指す。
由来
仏教語。「持戒」は戒律を守ること、「清浄」は心身や行いに汚れがないことをいう。インド仏教における戒(śīla)の実践を、中国語に訳された仏典の語で表したものが日本へ伝来した。特定の経典での初出や成立年は未詳だが、日本では仏教伝来期の6世紀頃以後、僧侶の理想的な修行態度を表す語として用いられてきた。
備考
主に仏教・宗教的修行の文脈で用いる語で、日常会話ではあまり一般的ではない。「清浄」はこの語では「しょうじょう」と読む。単に「きれい好き」「潔癖」という意味にはならない。
別表記
- 持戒清淨
誤用・混同注意
- 「清浄」を「せいじょう」と読むのは不適切。この語では「しょうじょう」と読む。
- 単なる清潔さや潔癖さを表す語と誤解しない。戒律を守る宗教的・倫理的な清らかさをいう。
例文
- その僧は持戒清浄を旨とし、厳しい戒律を守って修行を続けた。
- 寺では、持戒清浄の精神を大切にし、日々の言動を慎むよう教えている。
- 彼女は持戒清浄な生活を送ろうとして、欲望に流されないよう自らを律した。
分類
類義語
対義語
- 破戒無慚
- 放逸無慚