抜山倒海
読み方
ばつざん とうかい
意味
山を引き抜き、海をひっくり返すほどの力があるという意味から、力・威勢・勢いがきわめて強大であることをいう。武力や人の迫力のほか、激しく押し寄せる勢力や運動の勢いにも用いる。
由来
中国由来の成語で、「山を抜く」と「海を倒す」という、現実には不可能なほど大きな二つの動作を並べて、並外れて強い力を誇張した表現である。中国古典に見られる「抜山」などの強大な力を表す語と共通する表現だが、「抜山倒海」そのものの確定した初出・成立年代は未詳である。
分類・構成
備考
文章語的で、日常会話ではあまり用いない。多くは「抜山倒海の勢い」「抜山倒海の力」のように、非常に強い力や勢いを誇張していう比喩表現である。
誤用・混同注意
- 「抜山蓋世」と混同して「抜山蓋海」としない。
- 「排山倒海」とは似た意味をもつが、別の四字熟語である。
- 自然災害そのものを指す語ではなく、強大な力・勢いを表す比喩である。
例文
- 新製品の発表後、同社の販売攻勢は抜山倒海の勢いで市場を席巻した。
- チームは終盤に抜山倒海の反撃を見せ、逆転勝利を収めた。
- 彼の演説は抜山倒海の迫力を帯び、聴衆を圧倒した。
類義語
対義語
- 無力無勢
- 軟弱無力