承前啓後
読み方:しょうぜん けいご
意味
先人や過去の業績・伝統を受け継ぎながら、それを土台として後世のために新しい道を開くこと。「前を承け、後を啓く」の意。伝統の継承と創造的な発展の両方を重視する場面で用いる。
由来
中国・明代末期、17世紀初頭の朱国禎(しゅこくてい)による随筆『涌幢小品』の「曾有庵贈文」に見える「此足以承前啓後、伝流無窮」に基づく。「承前」は前代のものを受け継ぐこと、「啓後」は後代に向けて道を開くことを表す。
備考
学問・芸術・文化・組織の歴史などについて、過去をただ守るだけでなく、未来へ発展させるという肯定的な意味で用いる。やや硬い文章語。
誤用・混同注意
- 「しょうぜんけいこう」とは読まない。標準的な読みは「しょうぜんけいご」。
- 過去の伝統を守るだけの意味ではない。後世のために新しい道を開くという意味も含む。
例文
- この研究は先行する学説を整理しつつ新たな視点を示しており、まさに承前啓後の仕事だ。
- 伝統工芸を現代の暮らしに合わせて発展させることは、承前啓後の試みといえる。
- 創立百周年を機に、学校は建学の精神を継承して次代を育てる承前啓後の方針を掲げた。