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悪直醜正

読み方:あくちょく しゅうせい

意味

正直な人を憎み、正しい行いや正しい考えを恥ずべきもの・醜いものとして退けること。善悪や価値判断が倒錯し、不正な者が幅を利かせ、正しい者が排斥されるような世の中や風潮をいう。

由来

中国・戦国時代末期、紀元前3世紀ごろに荀子が著した『荀子』の「宥坐」に見える「直を悪み、正を醜む」に基づく。正直さを憎み、正しさを醜いものとして扱うという、道徳が乱れた状態を四字に縮めた語である。

備考

文章語・評論語として用いられる硬い表現。「醜」は単に外見が醜いという意味ではなく、正しいことを恥じる・醜む意を表す。「あくちょくしゅうせい」と読む。

別表記

  • 惡直醜正

誤用・混同注意

  • 「醜正」を『正しさが醜い』という単純な形容と誤解しない。ここでは「正を醜む」、すなわち正しいことを恥じたり嫌ったりする意である。
  • 「悪直」は『悪いが率直であること』ではなく、「直を悪む」、すなわち正直な人・正直さを憎む意である。

例文

  • 腐敗した組織では、内部告発者を排除する悪直醜正の風潮が生まれやすい。
  • 悪直醜正が横行する社会では、誠実な人ほど発言しにくくなる。
  • 彼は悪直醜正の時代にあっても、正しいと信じる意見を曲げなかった。

分類

類義語

対義語

この四字熟語に使われている漢字