嫉賢妬能
読み方
しっけん とねん
意味
徳や見識に優れた人(賢)や、能力・才能のある人(能)をねたみ、憎むこと。自分より優れた者を正当に評価できず、その成功や能力をうらやんで排斥しようとする態度をいう。
由来
中国・前漢の司馬遷が紀元前91年頃までに完成させたとされる「史記」の淮陰侯列伝にある「項王嫉賢妬能而不能用(項王は賢を嫉み能を妬み、しかも用いることができない)」に基づく。項羽が優れた人物をねたんで登用できなかったことを、韓信が評した言葉に由来する。
分類・構成
備考
一般的な「嫉妬」よりも、優れた人格や才能をもつ人をねたむという意味が強い。能は通常「のう」と読むが、この熟語では慣用的に「とねん」と読む。
誤用・混同注意
- 「しっけんとのう」と読むのは誤り。慣用的な読みは「しっけんとねん」。
- 単に他人をうらやむ意味ではなく、特に賢者・有能な人をねたみ排斥するような態度をいう。
例文
- 彼は部下の昇進を素直に祝えず、嫉賢妬能の態度を見せた。
- 組織の長が嫉賢妬能に陥れば、優秀な人材はやがて去っていく。
- 他人の成功を嫉賢妬能から批判するのではなく、学ぼうとする姿勢が大切だ。
類義語
- 妬賢嫉能
- 嫉妬
- やっかみ