恬不知恥
読み方:てんぷちし
意味
恥ずべき行為をしても、それを恥だと思わず、平然としていること。また、そのように厚かましく反省のない態度をいう。「恬」は平然として落ち着いている意で、「不知恥」は恥を知らない意。
由来
中国の儒学書『孟子』尽心上にある、恥を知らないことを戒める思想が典拠とされる。『孟子』は戦国時代、前4~前3世紀ごろに成立したとされる。「恬」は「平然としている」、「不知恥」は「恥を知らない」の意で、恥ずべきことをしても平気でいるさまを表す語として定着した。
備考
相手の厚かましさや無反省さを強く非難する、硬く批判的な語である。日常的な軽い失敗や冗談には不向き。
補足
- 「恬」を「沈」などと誤記しない。
- 読みは「てんぷちし」であり、「てんふちし」とは読まない。
- 中国の簡体字「恬不知耻」の「耻」は、日本語の標準表記では「恥」とする。
例文
- 不正を指摘されても、彼は恬不知恥に言い逃れを続けた。
- 他人の成果を自分の手柄として発表するとは、まさに恬不知恥の態度だ。
- 失敗そのものよりも、反省せずに恬不知恥に責任を他人へ転嫁する姿勢が問題である。
分類
類義語
- 厚顔無恥
- 無恥厚顔
- 破廉恥
- 厚顔
対義語
- 廉恥自重
- 謙虚自省
- 羞恥心