恫疑虚喝
読み方:どうぎ きょかつ
意味
相手を威圧して不安や疑いを抱かせ、虚勢やはったりを用いて脅すこと。「恫疑」は恐れさせて疑わせること、「虚喝」は実力以上に見せかけて脅すことをいう。根拠の乏しい威嚇や、相手を心理的に揺さぶるための脅しを表す。
由来
中国前漢の司馬遷が紀元前1世紀、一般に紀元前91年頃までに編んだ『史記』の「蘇秦列伝」に由来するとされる。戦国時代の遊説家・策士たちが、言葉や策略によって相手を惑わせ威圧するあり方に関わる語として伝わった。「恫疑」と「虚喝」を重ね、脅して疑わせること、虚勢で威嚇することを表す。
備考
現代の日常会話では非常に硬く、主に評論・文章語で用いられる。「恫喝」よりも、虚勢や相手に疑念を起こさせる意を含む。
補足
- 「恫喝」と同じく単に強く脅す意味だけと捉えるのは不十分で、虚勢・はったりによる威嚇や、相手を疑わせる含意がある。
- 「恐喝」と混同しやすいが、恐喝は金品などを脅し取る犯罪行為を指す語であり、恫疑虚喝とは意味・用法が異なる。
例文
- 交渉相手の恫疑虚喝に屈せず、契約条件を文書で確認した。
- その発言は具体的な根拠を欠く恫疑虚喝にすぎないため、冷静に受け止めるべきだ。
- 権力者が恫疑虚喝で反対意見を封じる社会では、自由な議論は育たない。
分類
類義語
- 恫喝
- 脅迫
- 威嚇
- 虚張声勢