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恩讐分明

読み方

おんしゅう ぶんめい

意味

受けた恩義を忘れずに報い、受けた害や恨みには相応の対応をするなど、恩を施した人と仇をなした人を明確に区別すること。「恩」は恩義・情け、「讐」はあだ・恨み、「分明」ははっきりしている意。転じて、人への評価や処遇に私情を交えず、けじめを厳格につけることにもいう。

由来

中国の漢文に見られる「恩讐(恩義とあだ・恨み)」と「分明(明白に区別されている)」を結び付けた表現に由来する。特定の一書の一句をそのまま典拠とする四字熟語というより、漢文・漢語の語法を背景に定着した語とされる。成句としての正確な初出年・成立時期は不明だが、日本では近世以降の漢文訓読や文学の中で用いられてきた。

備考

「恩には報い、仇には報いる」という厳しい響きを伴う文語的な語。現代では、人事や政治の場で私的な報復を連想させることもあるため、用いる文脈に注意する。「賞罰分明」よりも個人的な恩義・恨みの色合いが強い。

例文

  • その武将は恩讐分明で、功績を挙げた者には身分を問わず褒美を与えた。
  • 彼女は恩讐分明な性格で、苦しい時期に支えてくれた人への感謝を決して忘れない。
  • 組織の運営では個人的な恩讐分明に偏らず、客観的な基準で評価する必要がある。

類義語

対義語

この四字熟語に使われている漢字