忠孝仁義
読み方:ちゅうこう じんぎ
意味
君主・国家などに尽くす忠、親を敬い大切にする孝、他者を思いやる仁、道理にかなった正しい行いである義を併せた語。儒教において重んじられる、人として守るべき基本的な徳目をいう。
由来
中国の儒教思想に基づく語。忠・孝・仁・義はいずれも古代中国で重視された徳目であり、先秦から漢代にかけて成立・発展した儒家の倫理観を背景とする。ただし、「忠孝仁義」という四字の固定した成句について、単一の典拠となる古典・成立年代は明確ではない。日本には漢籍・儒学の受容を通じて伝わり、道徳的な理想を示す語として用いられてきた。
備考
儒教的な道徳理念を表す、やや古風で格調高い語。現代では日常会話より、歴史小説・時代劇・思想や倫理を論じる文章で用いられやすい。「忠」は本来、君主への忠節に限らず、誠実さの意も持つ。
補足
- 「忠孝節義」は近い意味の別表現であり、「忠孝仁義」の誤記・異体ではない。
- 「仁義」を単に義理人情の意味だけに限定すると、儒教上の「他者への思いやり」と「道理・正義」という本来の含意を狭めることがある。
例文
- 彼は忠孝仁義を重んじ、家族にも社会にも誠実に尽くした。
- 物語の主人公は、忠孝仁義を体現する武士として描かれている。
- 忠孝仁義という価値観を、現代の多様な社会でどう捉え直すかが問われている。
分類
類義語
対義語
- 不忠不孝
- 背信忘義
- 忘恩負義