忠孝節義
読み方:ちゅうこう せつぎ
意味
「忠」は主君・国家などに尽くすまごころ、「孝」は親を敬い尽くすこと、「節」は信念を曲げない節操(歴史的には貞節の意も含む)、「義」は人として守るべき正しい道をいう。これら四つの徳目を重んじ、備えていること。
由来
中国の儒教的な倫理観に基づき、「忠・孝・節・義」という四つの徳目を並べた語である。中国の歴史書『後漢書』に用例が見られる。『後漢書』は南朝宋の范曄が5世紀前半、概ね432〜445年頃に編纂したとされる。日本には漢籍を通じて伝わり、武士道や近世・近代の道徳教育を論じる文脈でも用いられた。
備考
現在は主に漢文・歴史・武士道・旧来の道徳観を語る文脈で用いる。「節」には貞節の含意もあり、近代以前の性別役割を伴う価値観として批判的に論じられることもある。
補足
- 「忠孝仁義」は類義の別表現であり、「忠孝節義」の表記ゆれではない。
- 「節義」を「節儀」と書くのは誤り。
例文
- 江戸時代の伝記には、忠孝節義の模範とされる人物が多く描かれている。
- その講演では、忠孝節義が近世社会でどのように理想化されたかを解説した。
- 小説の主人公は、忠孝節義を守ろうとする責務と自分自身の願いとの間で苦悩する。
分類
類義語
対義語
- 不忠不孝
- 忘恩負義