後顧之憂
読み方:こうこ の うれい
意味
あとに残してきた人・仕事・問題などについて抱く心配や不安。特に、これから重要な事に取り組む際、家族の生活や未解決の問題などが気がかりで、思い切って行動できないような懸念をいう。「後顧の憂い」ともいう。
由来
中国の歴史書『魏書』李沖伝に見える語とされる。「後顧」は後ろを振り返って気にかけること、「之」は「の」、「憂」は心配の意で、後に残した事柄への心配を表した。『魏書』は北斉の魏収が6世紀半ば(554年ごろ)に編纂した書物である。
備考
現代では「後顧の憂い」と和語の助詞を用いた形が特に一般的。「後顧之憂を断つ」「後顧の憂いなく」のように、気がかりを取り除く文脈で多く用いる。
補足
- 「後顧之憂」の「憂」を「ゆう」と読まない。読みは「こうこのうれい」。
- 「後顧の憂い」は一般的な日本語表記であり、誤記ではない。
例文
- 海外赴任する前に、子どもの進学先を決めて後顧之憂をなくした。
- 後顧之憂を断つため、担当していた案件を同僚に丁寧に引き継いだ。
- 彼は家族の生活に後顧之憂がないため、安心して新事業に挑戦できる。
分類
類義語
- 後顧の憂い
- 後顧の念
- 内憂外患
対義語
- 無憂無患