後発制人
読み方:こうはつ せいじん
意味
相手より遅れて行動を起こしながら、情勢や相手の動きを十分に見極め、かえって主導権を握って相手を制すること。単に出遅れることではなく、待機によって有利な機会をつかむ戦略をいう。
由来
中国戦国時代末期、紀元前3世紀ごろの思想家・荀子の著作「荀子」議兵篇にある「後之発、先之至、此用兵之要術也(後に発して先に至る、これ用兵の要術なり)」に基づく。敵より後に動き出しても、先に要点へ到達して相手を制するという兵法上の考え方から生まれた語である。
備考
「後手に回って不利になる」という意味ではなく、意図的に相手の出方を見てから有利に動くことをいう。兵法だけでなく、経営・競争・スポーツなどにも用いる。
別表記
- 後發制人
誤用・混同注意
- 「後手に回って受け身になること」という意味に解するのは誤り。相手を見極めたうえで主導権を握る意である。
- 「後発製人」と「製」を用いるのは誤り。正しくは「後発制人」。
例文
- 競合他社の新製品を分析してから投入時期を絞り込み、後発制人の戦略で市場の支持を得た。
- 彼は相手の攻めを慎重に見極め、後発制人の構えから一気に反撃した。
- 新規参入だから不利とは限らない。既存サービスの弱点を補えれば、後発制人も可能だ。
分類
類義語
- 後の先を取る
- 以逸待労
- 逸を以て労を待つ