平淡無奇
読み方
へいたん むき
意味
きわめて平凡で、特に変わった点や人の興味を引く特徴がないこと。文章・作品・話・企画・日常などについて、起伏や新鮮味、独自性が乏しく、印象に残らない様子を表す。多くは批判的な評価として用いるが、文脈によっては穏やかで変化の少ない日々を中立的にいうこともある。
由来
中国・清代の文康による長編小説「児女英雄伝」第十九回に見える表現を典拠とする。作品は19世紀前半に成立し、1878年(清・光緒4年)ごろに刊行されたとされる。「平淡」はあっさりして変化が少ないこと、「無奇」は奇抜な点がないことをいい、両者を重ねて平凡で特色のない意となった。
分類・構成
備考
主に文章・作品・企画・会話などの「面白みや特色のなさ」を評する語で、否定的な響きを伴いやすい。中国語では「平淡无奇」と書く。人そのものを直接評すると失礼になりうるため、使用場面に注意する。
誤用・混同注意
- 「平坦無奇」と書くのは誤り。正しくは「平淡無奇」。
- 「へいだんむき」と読まない。標準的な読みは「へいたんむき」。
例文
- 彼の企画書は誤りこそないが、内容が平淡無奇で印象に残らなかった。
- 映像は美しいものの、物語の展開が平淡無奇だという批評もあった。
- 日々は平淡無奇に見えても、家族と過ごす時間にはかけがえのない価値がある。
類義語
- 平凡無奇
- 平々凡々
- 月並み
- 無味乾燥