常在戦場
読み方:じょうざい せんじょう
意味
常に自分が戦場にいるかのような緊張感と覚悟を保ち、どのような不測の事態にも対応できるよう備えること。武士が日常においても油断せず、心身を鍛え、死をも覚悟して生きるべきだという精神をいう。現代では、仕事や危機管理に常時備える姿勢のたとえにも用いる。
由来
江戸時代中期に成立した武士道書『葉隠』に見える語とされる。『葉隠』は佐賀藩士・山本常朝の談話を田代陣基が筆録・編纂したもので、1710年頃から1716年頃にかけて成立した。「常に戦場に在る」との心構えを表し、平時にも武士としての覚悟を失わないことを説く。
備考
本来は武士の生き方を説く語で、戦闘を好む意味ではない。現在は、平時から油断せず準備する姿勢を表す比喩として、ビジネスやスポーツでも用いられる。過度の緊張状態を勧める語としては使わない。
別表記
- 常在戰場
誤用・混同注意
- 「常に戦争をする」という意味ではなく、常に非常時への備えと覚悟を保つという意味である。
- 「常在戦争」と書くのは誤り。
例文
- 彼は常在戦場の心構えで、非常時に備えた訓練を毎日欠かさない。
- 経営者には、好況のときほど常在戦場の意識を持ち、危機に備える姿勢が求められる。
- 試合当日だけ気を引き締めるのではなく、常在戦場で日々の練習に臨むことが大切だ。