左右逢源
読み方:さゆう ほうげん
意味
学問・技芸などを深く身につけているため、どの方面から取り組んでもその根本に通じ、状況に応じて自在に応用できること。特に、知識や能力の基礎が確かで、幅広い問いや課題に的確に対応できるさまをいう。
由来
中国・戦国時代(紀元前4〜3世紀ごろ)の思想家、孟子の言葉に由来する。『孟子』離婁下の「取之左右逢其原(これを取れば、左右にその原に逢う)」から生じた。学問を正しい方法で深く修め、自得すれば、どの方向から知識を取り出しても尽きない源に至る、という趣旨である。原文の「原」に対し、日本では「源」と表記するのが一般的である。
備考
主に学問・知識・技芸の深さと応用の自在さをほめる、やや硬い表現。「左右どちらにも援助者がいる」「都合のよい逃げ道がある」という意味ではない。
別表記
- 左右逢原
補足
- 「左右どちらにも味方・援助者がいて有利だ」という意味に解するのは誤り。深い学識や技量を自在に応用できることをいう。
- 「左右逢原」は原典に基づく表記としても用いられるため、誤字とは限らない。
例文
- 彼女は基礎理論を徹底して学んでいるので、未知の問題にも左右逢源の働きを見せる。
- 古典から現代思想まで読み込んだ教授の講義は、どの質問にも答えられる左右逢源の知識に支えられている。
- 一つの手法だけを覚えるのではなく、原理を理解して左右逢源に応用できる力を養いたい。