山高水低
読み方:さんこう すいてい
意味
思いがけない不幸や災難が起こること。特に、人の死や生命に関わるような不測の出来事を、直接的な表現を避けていう。多くは「山高水低のことがある」「山高水低の場合」など、万一の事態を想定する形で用いる。
由来
中国・明代末期の馮夢龍編『醒世恒言』(1627年刊ごろ)に見える語とされる。「もし山高水低のことがあれば」のように用いられ、予測できない不幸、ことに死に関わる事態を婉曲に表す語として日本語にも取り入れられた。
備考
文語的・古風な表現で、現代の日常会話ではまれ。人の死を婉曲に示すことがあるため、軽い出来事には用いない。「山高水長」とは別の語である。
誤用・混同注意
- 「山高水長」と混同しない。「山高水長」は高潔な徳が長く伝わることをいう別語。
- 「山高水底」は誤りで、正しくは「山高水低」。
例文
- 危険を伴う任務なので、万一私に山高水低のことがあれば、家族への連絡を頼む。
- 高齢の祖父は、山高水低の場合に備えて、遺言書と連絡先を整理していた。
- 旅先で山高水低のことがないよう、保険への加入や緊急連絡先の確認を済ませた。
分類
類義語
- 不慮の災難
- 不測の事態
- 青天霹靂
- 一朝有事