小人長戚
読み方:しょうじん ちょうせき
意味
度量や見識の狭い人は、目先の利害や些細なことにとらわれ、いつも心配したりくよくよしたりしている、という意味。対して、徳のある君子は心が広く、落ち着いているとされる。
由来
中国の古典『論語』述而篇にある孔子の言葉「君子坦蕩蕩、小人長戚戚(君子は心が平らかでゆったりしているが、小人はいつもくよくよしている)」に基づく。孔子は春秋時代(紀元前6~5世紀)の思想家で、『論語』はその言行を弟子たちが後に編纂した書物である。「小人長戚」は、この句の後半を四字にまとめた表現。
備考
「小人」は現代語の「子ども」ではなく、人格・見識が十分でない人をいう。「長戚」は「常に憂い悲しむこと」。他人を直接非難する響きがあるため、対人評価には慎重な使用が望ましい。
誤用・混同注意
- 原典は「小人長戚戚」であり、「小人長戚」はその後半を四字にまとめた表現である。
- 「長戚」を「ちょうせき」以外に読んだり、「長」を「ながい」と訓読したりしない。
例文
- 些細な失敗を何日も引きずる彼を見て、小人長戚という言葉を思い出した。
- 不確かなうわさに振り回されて不安ばかりを口にするのは、まさに小人長戚の姿ともいえる。
- 経営者には、目先の損得に一喜一憂する小人長戚ではなく、長期的な視野で判断する姿勢が求められる。
分類
類義語
- 小人戚戚
- 憂心忡忡
- 杞憂