寸歩不離
読み方:すんぽ ふり
意味
ほんのわずかな距離、すなわち一歩も離れないこと。ある人や物のそばを常に離れず、ぴったり付き従ったり付き添ったりする状態をいう。
由来
中国の白話小説『水滸伝』に見られる語とされる。『水滸伝』は元末から明代初期、14世紀ごろに成立したと考えられている。「寸歩」はごく短い歩み・距離、「不離」は離れない意であり、「一歩たりとも離れない」という意味から成る。
備考
人に付き添う場合に多く用いる、やや硬い表現。「寸歩も離れない」の形でも使われる。過度にべったりしている様子を表す場合には、文脈によって否定的な響きを伴うこともある。
別表記
- 寸步不離
補足
- 「寸分不離」とするのは一般的な四字熟語としては誤りで、通常は「寸歩不離」と書く。
例文
- 幼い子どもは初めての遊園地で不安なのか、母親に寸歩不離でついて歩いた。
- 祖父の入院中、祖母は寸歩不離で病床に付き添っていた。
- 重要な資料なので、担当者は会議が終わるまでそれを寸歩不離で管理した。
分類
類義語
- 形影不離
- 肌身離さず
- 常に付き添う
対義語
- 離合集散
- 疎遠
- 別離