孤鴻寡鵠
読み方:ここう かこく
意味
頼る親族や伴侶がなく、ひとりでいる男女、またはそのような孤独な境遇をいう。特に、配偶者を失ったり離れ離れになったりして、連れ合いのない男女を、群れを離れた雁と伴侶のいない白鳥にたとえた語。
由来
中国・明代(16世紀ごろ)の無名氏作とされる伝奇『鳴鳳記』の「鄒林遊学」に見える「向日宮袍、擺動着孤鴻寡鵠」という句に基づくとされる。「孤鴻」は群れから離れた雁、「寡鵠」は連れ合いのいない白鳥を指し、そこから孤身の男女の比喩となった。
備考
現代の日常会話ではまれで、漢文調・文章語として用いられる。単に一人でいること一般よりも、身寄りや伴侶を欠く男女の孤独な境遇を表す語である。
誤用・混同注意
- 「鴻」を意味から「がん」と読んで「こがんかこく」としない。標準的な読みは「ここうかこく」。
- 「鵠」を「鶴」として「孤鴻寡鶴」と書かない。
例文
- 戦乱で家族と夫を失った彼女は、孤鴻寡鵠の身として故郷を離れた。
- この小説は、都で孤鴻寡鵠となった男女が支え合い、再会に至るまでを描いている。
- 高齢で伴侶に先立たれ、孤鴻寡鵠の境遇となった人への支援が求められている。
分類
類義語
- 鰥寡孤独
- 鰥夫寡婦
- 孤独無援