妻子眷属
読み方:さいし けんぞく
意味
妻と子、および親族・家来・従者など、一家に属する者すべてをいう語。「眷属」は本来、血縁者だけでなく、ある人に付き従う者や関係の深い者も含む。一般には「妻子や親族などの家族一同」の意味で用いる。
由来
「妻子」は妻と子、「眷属」は親族・一族、または付き従う者を表す漢語である。「眷属」は中国の仏教漢訳経典で、仏・菩薩に従う者や一家の者を指す語として広く用いられ、日本にも仏教語・漢文語として伝わった。四字の定型としての正確な初出・成立年は特定できないが、眷属の用法は後漢から隋唐期(おおむね2~7世紀)の漢訳仏典にさかのぼる。
備考
現代の日常会話ではやや硬く、文章語・歴史的文脈・仏教的文脈で用いられる。「眷属」は親族に限らず、従者や配下を含みうる語である。
別表記
- 妻子眷族
補足
- この語での「妻子」は通常「さいし」と読む。「さいこ」とは読まない。
- 「眷属」を血縁上の親族だけの意味と限定しない。文脈によっては従者・配下・付き従う者も含む。
例文
- 彼は故郷に妻子眷属を残し、単身で都へ働きに出た。
- 戦乱によって妻子眷属と離ればなれになった人々も少なくなかった。
- 仏教説話では、妻子眷属への執着を断って出家する人物が描かれることがある。
分類
類義語
対義語
- 鰥寡孤独