妄自菲薄
読み方
もうじ ひはく
意味
必要以上に自分を低く評価し、自分には能力や価値がないと思い込むこと。また、そのようにして自信を失い、消極的になること。「菲薄」は、軽んじる・見下すという意味で、自分自身をみだりに軽んじる意を表す。
由来
中国・三国時代、蜀漢の丞相であった諸葛亮が、後主劉禅に奉った227年ごろの文章「出師表」に由来する。「妄自菲薄、引喩失義、以塞忠諫之路也(みだりに自分を軽んじ、たとえを誤って道理を失えば、忠臣が諫言する道を塞ぐことになる)」という一節からできた語である。
分類・構成
備考
「謙虚」とは異なり、必要以上に自分を低く見積もる否定的な状態をいう。対になる表現として、根拠なく自分を高く評価する「妄自尊大」がある。
誤用・混同注意
- 「妄自非薄」と書くのは誤りで、正しくは「妄自菲薄」。
- 「菲薄」を単に『量が少ない・内容が薄い』という意味だと誤解しないよう注意する。ここでは『軽んじる』の意。
- 「もうじひばく」と読むのは誤りで、読みは「もうじひはく」。
例文
- 失敗を一度経験しただけで妄自菲薄に陥り、挑戦する機会まで手放してはいけない。
- 彼女は十分な実力があるのに、妄自菲薄して発表会への参加をためらっている。
- 指導者は部下に対し、妄自菲薄でも妄自尊大でもなく、客観的に自分を評価するよう促した。
類義語
- 自己卑下
- 自らを卑下する
- 過度の謙遜
- 自信喪失