夭矯奇異
読み方:ようきょう きい
意味
草木の枝などが、若々しい勢いで伸びながら曲がりくねり、通常とは異なる珍しく不思議な姿をしていること。転じて、造形・景観などがきわめて風変わりで目を引くさまにもいう。
由来
中国の古典で、樹木の枝などが勢いよく曲がりくねるさまをいう「夭矯」と、普通と異なり不思議であることをいう「奇異」を重ねた語である。「夭矯」は『漢書』司馬相如伝に収められた司馬相如の賦に見える樹木描写に基づくとされる。司馬相如は前2世紀の人で、『漢書』の編纂は1世紀ごろ。四字形としての成立時期は明確でない。
備考
主として松などの草木の枝ぶりや、岩山など自然物の特異な姿を形容する雅語。日常会話ではまれで、文章語・鑑賞文で用いられる。
誤用・混同注意
- 「夭矯」を、妖艶・なまめかしさを表す「妖嬌」と混同して「妖嬌奇異」と書かない。
- 人物の性格が単に変わっているという意味ではなく、本来は枝や自然物などの曲がりくねった特異な姿をいう。
例文
- 庭の老松は夭矯奇異な枝ぶりで、長い歳月を感じさせた。
- 峡谷には夭矯奇異な岩山が連なり、旅人の目を奪った。
- 作者は夭矯奇異な造形のオブジェによって、自然の生命力を表現した。
分類
類義語
対義語
- 平凡無奇
- 平々凡々
- 整斉端正