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天羅地網

読み方:てんら ちもう

意味

天には鳥を捕らえる網、地には獣や人を捕らえる網が張り巡らされているという意。逃げ道がまったくないほど、四方を厳重に包囲・監視されている状況をいう。転じて、悪事をした者が逃れられない厳しい法網や捜査網のたとえにも用いる。

由来

中国の説話集『大宋宣和遺事』亨集に見える語とされる。同書は宋代の出来事を題材にした作品で、現存する形はおおむね13世紀ごろ(宋末から元代にかけて)に成立したと考えられている。「天に張る網(天羅)と地に設ける網(地網)」から、逃走不能な包囲網を表した。

備考

主に「天羅地網を張る・敷く・めぐらす」の形で用いる。警察の捜査網や軍事的な包囲だけでなく、逃げ場のない厳重な監視・包囲を比喩的に表す。「天網恢恢」は天の道による報いを強調する語で、意味合いがやや異なる。

補足

  • 「天網地網」とするのは一般的な表記ではない。正しくは「天羅地網」。
  • 「天網恢恢」と混同しない。「天羅地網」は逃走不能な包囲網、「天網恢恢」は悪事への天罰・因果応報の意味合いが強い。

例文

  • 警察は容疑者の逃走経路を予測し、天羅地網をめぐらせて身柄を確保した。
  • 不正の証拠は各所に残っており、もはや天羅地網の中から逃れることはできない。
  • 敵軍は城の周囲に天羅地網を敷いたため、こちらには退路がなかった。

分類

類義語

対義語

この四字熟語に使われている漢字