天淵之差
読み方:てんえん の さ
意味
天の高みと深い淵ほどに、二つの物事の間に非常に大きな隔たりがあること。能力・実力・品質・規模・価値などに、比べものにならないほどの差があることをいう。
由来
中国・東晋の葛洪が4世紀ごろに著した道教関係の書『抱朴子』に見える表現に基づくとされる。はるかに高い「天」と、深く低い「淵」を対比し、その隔たりの大きさから、比較にならないほど大きな差を表すようになった。
備考
文章語・やや改まった表現。能力や品質などの大きな隔たりを強調するため、人を直接比較して用いると強い優劣の印象を与えることがある。「天淵の差」とも書く。
別表記
- 天淵の差
誤用・混同注意
- 「天淵」を「てんしん」と読まない。正しくは「てんえん」。
- 「天壌之差」と混同されることがあるが、天壌之差も別に用いられる表現である。
例文
- 両チームには経験と連携力に天淵之差があり、試合は一方的な展開になった。
- 数年前の試作品と完成品とでは、性能に天淵之差がある。
- 同じ資格を持っていても、実務経験の有無によって仕事の質には天淵之差が出ることがある。
分類
類義語
- 雲泥之差
- 天地懸隔
- 霄壌之差
- 懸隔霄壌