伯仲之間
読み方
はくちゅう の かん
意味
能力・地位・価値などにほとんど差がなく、優劣を決めにくいこと。「伯」は長兄、「仲」は次兄を表し、兄弟のように近い関係であることから、二者の実力がほぼ同等である意となる。通常は「伯仲の間」と書き、「両者の実力は伯仲の間にある」などと用いる。
由来
中国・三国時代の魏(3世紀)、曹丕(そうひ)の著した文芸批評『典論・論文』にある「傅毅之於班固、伯仲之間耳」に基づく。後漢の文人である傅毅と班固の才能は、長兄を表す「伯」と次兄を表す「仲」ほどの違い、すなわち大差ないという意味で述べたもの。「之」は「の」、「間」は「あいだ」と読む。
分類・構成
備考
「伯仲」は本来、兄弟の順序を表す語である。「伯仲の間」は優劣がほぼない意であり、明確な差がある場合には用いない。現代では「伯仲の間」と「伯仲」がともに使われる。
誤用・混同注意
- 「伯仲の差がある」とすると、優劣にほとんど差がないという本来の意味に反しやすい。
- 「伯仲之間」の「之」は「し」ではなく、通常「の」と読む。
例文
- 決勝に進んだ二人の選手は実力が伯仲の間で、最後まで勝敗が分からなかった。
- この二社の商品は品質が伯仲の間にあり、価格や保証内容で選ぶ必要がある。
- 候補者二人は伯仲の間と評され、審査員の意見も割れた。
類義語
- 互角
- 五分五分
- 甲乙つけがたい
- 優劣伯仲
対義語
- 雲泥の差
- 天地の差
- 霄壌の差
- 月とすっぽん