大醇小疵
読み方
たいじゅん しょうし
意味
内容や本質はきわめてすぐれ、ほとんど純粋で価値が高いが、わずかな欠点・不備もあること。全体としては高く評価でき、欠点は小さいという肯定的な評価に用いる。
由来
唐代の文学者・韓愈(768〜824)が、荀子と揚雄の学説・著作を評した文章「読荀」にある「荀与揚也、大醇而小疵」に基づく。成立は唐代、8世紀末から9世紀初めごろとされる。「醇」は混じりけがなく純粋なこと、「疵」はきず・欠点をいう。
分類・構成
備考
日常会話よりも、文学・学術・批評などで文章を評価する際に用いる硬い表現。単に「欠点がある」という非難ではなく、全体の価値の高さを認めたうえで小さな難点を指摘する語である。
誤用・混同注意
- 「大純小疵」と書くのは誤り。正しくは、混じりけがなく純粋であることを表す「醇」を用いて「大醇小疵」という。
- 「大醇小瑕」とするのは一般的な表記ではない。定着した形は「大醇小疵」。
例文
- この研究書は細部に異論はあるものの、論証の骨格は堅固で、大醇小疵の著作と評価できる。
- 新制度案は大醇小疵であり、予算の配分だけを見直せば実施に移せる。
- その映画には説明不足の場面もあるが、作品全体としては大醇小疵の名作だ。
類義語
- 白璧微瑕
- 美中不足
- 瑕不掩瑜