外寛内明
読み方:がいかん ないめい
意味
外見や態度はおおらかで穏やかに見える一方、内心では物事の道理や人の事情をよく見抜き、明晰に判断していること。為政者や指導者が、表面では寛大に接しつつ、内では確かな洞察力を持つあり方をいう。
由来
中国・前漢の思想書『淮南子』の「主術訓」にある「故有道之主、外寛而内明、外柔而内剛……」に由来する。『淮南子』は前漢の淮南王・劉安らによって紀元前139年ごろに編纂されたとされる。「外では寛大で、内では明察である」という統治者の理想像を、四字に縮めた語である。
備考
主に人物、特に指導者・為政者の理想的な性格や態度を評する語。日常会話での使用頻度は高くなく、文章語・教養語的な表現である。
誤用・混同注意
- 「外柔内剛」と混同しない。「外寛内明」は、外面の寛大さと内面の明察をいう。
- 「寛」を「宽」と書くのは中国の簡体字であり、日本語の標準表記は「外寛内明」。
例文
- 彼は部下の失敗をむやみに責めないが、仕事の進み具合は的確に把握している。まさに外寛内明の上司だ。
- 交渉では外寛内明を心がけ、相手には穏やかに接しながらも、譲れない条件は見失わないようにした。
- 名君には、民に対する寛容さと情勢を見抜く力、すなわち外寛内明の資質が求められる。