壮士断腕
読み方
そうし だんわん
意味
大きな目的や全体の利益を守るため、将来さらに大きな損害となるおそれのある一部を、苦痛を承知で思い切って切り捨てること。また、そのような重大で果断な決断をいう。腕を切るほどの大きな犠牲を払うという比喩。
由来
中国・三国時代(3世紀)を背景とする『三国志』魏書「陳泰伝」に見える、「蝮蛇螫手、壮士解腕(毒蛇に手をかまれた壮士は、毒が全身に回るのを防ぐため腕を切り離す)」という言葉に基づく。大きなものを守るために小さなものを犠牲にするたとえとして用いられる。『三国志』の成立は3世紀後半(280年代ごろ)とされる。
分類・構成
備考
企業のリストラや事業撤退など、損失の拡大を防ぐための厳しい決断に用いることが多い。単なる思い切りや、無謀な犠牲をほめる語ではない。
誤用・混同注意
- 「壮志断腕」と書くのは誤り。正しくは「壮士断腕」。
- 単に腕を切る行為を表す語ではなく、大を守るために小を捨てるという比喩である。
例文
- 会社は再建のため、不採算部門を閉鎖するという壮士断腕の決断を下した。
- 長年育てた事業であっても、全社の存続を優先して撤退するのは壮士断腕の措置だった。
- 市長は財政破綻を避けるため、支持者にも影響する補助金の廃止を壮士断腕の決意で実行した。
類義語
- 苦渋の決断
- 断腸の思い
- 大鉈を振るう