塞翁失馬
読み方:さいおう しつば
意味
人生における幸福と不幸は予測できず、災いと思えたことが後に幸運につながることも、幸運と思えたことが災いにつながることもある、というたとえ。目先の出来事だけで安易に喜んだり悲しんだりすべきではないという教えを表す。
由来
中国・前漢の思想書『淮南子』「人間訓」にある故事に基づく。紀元前2世紀(およそ紀元前139年ごろ)に編まれたとされる。同書では、国境のとりで近くに住む老人(塞翁)の馬が逃げたが、後に良馬を連れて戻り、その後も幸・不幸が次々に逆転する話が語られる。そこから、禍福は簡単に判断できないという意味になった。
備考
「塞翁が馬」ともいう。単に「悪いことの後には必ずよいことが起こる」という意味ではなく、幸不幸の変転は予測・評価しにくいという趣旨で用いる。
補足
- 「塞翁失馬」を、単に「不幸の後には必ず幸福が来る」という意味に限定するのは不正確。幸運が災いに転じる場合も含む。
- 「塞翁が馬」は同じ故事に基づく慣用句だが、「塞翁失馬」の四字熟語としての表記とは区別される。
例文
- 第一志望の不合格はつらかったが、今の職場で充実している。まさに塞翁失馬だ。
- 契約が破談になったことを残念がっていたが、後にもっとよい取引先が見つかった。塞翁失馬というべき結果である。
- 一時の成功だけで油断してはいけない。塞翁失馬の教えのように、人生の吉凶は簡単には決められない。
分類
類義語
対義語
- 一帆風順
- 万事順調