坎坷不遇
読み方:かんか ふぐう
意味
才能や志をもちながら、時代や周囲の事情に恵まれず、世間に認められないまま苦労すること。「坎坷」は道がでこぼこで歩きにくい意から、人生が思いどおりに進まないことを表す。
由来
中国・清代の蒲松齢による怪異小説集「葉生」に、「坎坷不遇」という形で見える。『聊斎志異』は17世紀後半から18世紀初頭にかけて成立した作品群である。「坎坷」は険しくでこぼこした道から人生の障害・苦難を、「不遇」は才能があっても用いられず認められないことをいう。
備考
文章語・評伝などで用いられるやや硬い表現。単に苦労が多いというだけでなく、能力がありながら認められず、活躍の機会を得られないという含みがある。
別表記
- 轗軻不遇
誤用・混同注意
- 「坎坷」は「かんか」と読み、「かんこう」などとは読まない。
- 単なる困難一般ではなく、才能がありながら世に認められない不遇を含む語である。
- 「艱難辛苦」と混同して「艱難不遇」としない。
例文
- 彼は優れた研究成果を残したが、生前は坎坷不遇の学者として知られていた。
- その小説は、時代に理解されなかった坎坷不遇の画家を主人公としている。
- 若いころは坎坷不遇の身であった作家も、晩年になってようやく高く評価された。
分類
類義語
- 不遇
- 時運不斉
- 失意落魄