土階茅茨
読み方
どかい ぼうし
意味
土で築いた簡素な階段と、茅(かや)で葺いた屋根のこと。転じて、住居や生活がきわめて質素で、ぜいたくをしないさまをいう。古代中国の聖王・堯が質素な暮らしをしたという故事にちなむ。
由来
中国の法家思想書『韓非子』五蠹にみえる、古代の聖王・堯の質素な生活に関する記述を背景とする語である。堯は茅葺きの屋根、飾り立てない垂木の住まいで暮らしたとされる。「土階」は土で築いた階段、「茅茨」は茅で葺いた屋根をいう。『韓非子』は戦国時代、紀元前3世紀ごろに成立した。
分類・構成
備考
現代の日常会話ではあまり用いられず、文章語・教養語として使われる。単に貧しいことではなく、権力や財力があっても質素を守るという肯定的な文脈で用いられやすい。
誤用・混同注意
- 「茅茨」を「ぼうじ」と濁って読まない。正しくは「ぼうし」。
- 「茨」を訓読みして「どかいかやいばら」などとは読まない。
例文
- 社長は成功してからも土階茅茨の生活を好み、ぜいたくを慎んでいる。
- 復元された古代の住居は、土階茅茨という語を思わせる簡素な造りだった。
- 為政者には、土階茅茨の精神で公費のむだを省く姿勢が求められる。
類義語
対義語
- 豪華絢爛
- 贅沢三昧