嗚呼哀哉
読み方:ああ あいかな
意味
「ああ、なんと悲しいことだろう」という意味。非常に悲しく痛ましい出来事に接したとき、深い悲しみや嘆きを強く表す言葉である。人の死、取り返しのつかない失敗、世の中の惨状などを嘆く際に用いる。
由来
中国の歴史書『史記』の「孔子世家」に見える句に由来する。前漢の司馬遷が紀元前1世紀ごろに編んだ『史記』で、孔子の死を悼む魯の哀公の弔辞に「嗚呼哀哉、尼父、無自律」とある。「嗚呼」は「ああ」という感嘆詞、「哀哉」は「悲しいかな」の意である。
備考
弔意や痛恨を表す文語的・硬い表現で、日常会話ではあまり用いない。深刻な悲劇だけでなく、軽い失敗を大げさに嘆くユーモラスな用法もある。
別表記
- 鳴呼哀哉
誤用・混同注意
- 「哀哉」を「あいさい」と読まず、「あいかな」と読む。
- 単なる驚きや喜びを表す語ではなく、悲しみ・嘆きを表す語である。
例文
- 長年地域を支えた医師の突然の訃報に接し、住民は嗚呼哀哉と深く嘆いた。
- 貴重な文化財が火災で失われたとは、まことに嗚呼哀哉である。
- 十分に防げたはずの事故で犠牲者が出たことは、嗚呼哀哉と言うほかない。
分類
類義語
- 悲痛千万
- 痛恨の極み
- 哀切至極