唖然失笑
読み方
あぜん しっしょう
意味
あまりの意外さやばかばかしさにあきれて言葉を失い、思わず笑ってしまうこと。「唖然」は驚き・あきれで声が出ないさま、「失笑」はこらえきれず思わず笑うことをいう。
由来
中国の歴史書・説話集である後漢の趙曄(ちょうよう)撰とされる『呉越春秋』「越王無余外伝」にある「禹乃啞然而笑(禹すなわち唖然として笑う)」に由来するとされる。成立時期は後漢期、2世紀ごろと考えられる。日本では「啞」を通用字体の「唖」で表記する。
分類・構成
備考
「失笑」は「笑いを失うこと」ではなく、こらえきれず思わず笑うことを指す。大笑いする意味の「爆笑」とは異なり、あきれや戸惑いを伴う軽い笑いに用いる。
誤用・混同注意
- 「失笑」を「笑いを失うこと」や「笑ってはいけない場面で笑うこと」の意味だと誤解することがある。
- 「あぜんしつしょう」と読まない。正しくは「あぜんしっしょう」。
例文
- 会議で示された根拠のない計画には、出席者一同が唖然失笑した。
- その言い訳のあまりの幼稚さに、私は唖然失笑するほかなかった。
- 彼が真顔で荒唐無稽な説を語り始めたので、周囲は唖然失笑した。
類義語
- 唖然
- 失笑
- 呆然自失
- 苦笑