唇歯輔車
読み方
しんしほしゃ
意味
唇と歯、頬骨と歯ぐき(あご)のように、二者が非常に密接に結び付き、一方が成り立たなくなれば他方にも大きな影響が及ぶ関係をいう。特に、国家・組織・部署などが互いに支え合い、切り離せない利害関係にあることのたとえ。
由来
中国の歴史書『春秋左氏伝(左伝)』僖公5年の故事に由来する。春秋時代(紀元前655年ごろ)、晋が虞国に虢国を攻めるための通行を求めた際、宮之奇が「輔車相依、脣亡歯寒(頬骨と歯ぐきは支え合い、唇がなくなれば歯は寒くなる)」と説いた。この「唇と歯」「輔と車」の切り離せない関係から生まれた語である。
備考
文章語・硬い表現で、国家間、組織間、部署間などの密接な相互依存関係に用いる。「唇歯の関係」という形のほうが日常的には比較的よく使われる。
例文
- 両国は安全保障と貿易の面で唇歯輔車の関係にあり、片方だけの繁栄は望めない。
- 地域医療と福祉は唇歯輔車であるため、行政は両者を連携させて施策を進めた。
- 営業部と開発部が唇歯輔車の関係を築くことが、顧客の要望に応える製品づくりにつながる。
類義語
対義語
- 独立独歩
- 無関係
- 没交渉