唇歯相依
読み方
しんし そうい
意味
唇と歯が互いに支え合っているように、二者が非常に密接な関係にあり、互いに頼り合って存在・発展していること。一方に起きた損害や変化が、もう一方にも大きく影響するような、切り離せない関係をいう。
由来
中国の歴史書『三国志』魏書・鮑勛伝に見える語。「呉と蜀は唇と歯のように互いに頼り合っている」として、両国の結び付きの強さを述べた表現に由来する。故事の背景は3世紀の三国時代で、『三国志』は西晋の陳寿により3世紀後半に編纂された。
分類・構成
備考
やや硬い文章語で、国家・組織・部門などの相互依存関係を述べる際によく用いる。単に仲がよいことではなく、互いを欠くと成り立ちにくいほど密接であることを表す。
誤用・混同注意
- 「唇歯相違」と書くのは誤り。正しくは、互いに頼る意の「唇歯相依」。
- 「唇亡歯寒」と混同されることがあるが、「唇歯相依」は相互に頼り合う関係そのものを表す。
例文
- 両国は資源と物流の面で唇歯相依の関係にあり、一方の混乱は他方にも大きな影響を及ぼす。
- 開発部と営業部は唇歯相依であり、顧客の要望を共有してこそよい製品を生み出せる。
- 地域の住民と商店街は唇歯相依の存在として、防災訓練を共同で実施した。
類義語
対義語
- 相互独立
- 独立独歩