哀感天地
読み方:あい かんてんち
意味
悲しみや哀れさがきわめて深く、その悲哀が天と地までも感動させるほどであること。また、そのように人の胸を強く打つ深い悲しみをいう。
由来
中国の禅宗史書『五燈会元』巻一に見える語とされる。『五燈会元』は南宋の僧・普済が1252年(淳祐12年)ごろに編んだ禅宗史書である。「哀」は深い悲しみ、「感」は感動させること、「天地」は天と地、ひいては世の中全体を指し、悲哀の甚だしさを表す。
備考
日常会話ではあまり用いない、文章語的で格調の高い表現。「天地」は文字どおりの空や大地ではなく、悲しみの極度を強調する語である。
例文
- 戦災で家族を失った人々の証言には、哀感天地というべき深い悲しみがにじんでいる。
- 遺族代表の弔辞は哀感天地の趣があり、参列者は皆、言葉を失った。
- この小説は、別れの場面を哀感天地の筆致で描き出している。
分類
類義語
- 肝腸寸断
- 哀毀骨立