咬文嚼字
読み方
こうぶんしゃくじ
意味
文章の文字や言葉を、一字一句までかみしめるように詳しく吟味すること。本来は、表現や語句を慎重に検討するという意味で用いられる。転じて、細かな字句や言い回しにこだわりすぎて、文章・議論の本筋を見失うことを、やや批判的にいう場合もある。
由来
中国語の成語に由来する。一般には、元代(13世紀末〜14世紀前半)の散曲作家・喬吉(きょうきつ)の作品『小桃紅(しょうとうこう)・贈劉牙児』に見える表現が出典として挙げられる。「咬」と「嚼」はともに「かむ」意で、文字や語句を繰り返しかみしめるように吟味する、という比喩から生まれた。日本語でも漢語の四字熟語として定着した。
備考
文章語・硬い表現である。文脈により、語句を丁寧に吟味する肯定的な意味にも、些細な文言に執着する批判的な意味にもなる。日常会話では「細かい言葉尻にこだわる」などと言い換えることが多い。
例文
- 契約書は後の解釈の違いを防ぐため、咬文嚼字して表現を確認した。
- 彼は会議の本題よりも一語の言い回しを咬文嚼字し、議論を止めてしまった。
- 翻訳者は原文のニュアンスを損なわないよう、咬文嚼字しながら訳文を練り上げた。
類義語
対義語
- 不拘小節
- 大局着眼
- 大綱把握