名韁利鎖
読み方
めいきょう りさ
意味
名声・名誉を得たいという欲望を手綱に、利益を求める欲望を鎖にたとえた語。人が名誉や利益への執着に縛られ、自由な心や正しい判断を失っていることをいう。
由来
中国・元代(14世紀)の高明作とされる南戯『琵琶記』に見える「名韁利鎖、誰能擺脱(名声の手綱と利益の鎖から、だれが逃れられようか)」に由来する。名誉を馬の手綱、利益を鎖にたとえ、それらが人を束縛することを表した。中国語では通常「名缰利锁」と表記する。
分類・構成
備考
主に「名韁利鎖にとらわれる」「名韁利鎖を断つ」のように用いる、硬く文語的な表現。「韁」は馬を操る手綱の意である。名誉や利益そのものではなく、それらへの執着・束縛を批判的に表す。
誤用・混同注意
- 「名綱利鎖」は誤記。正しくは、馬の手綱を表す「韁」を用いて「名韁利鎖」と書く。
- 「名誉や利益を得ること」の意味と誤解しない。名誉・利益への執着によって束縛されることが中心義である。
例文
- 彼は名韁利鎖にとらわれることなく、地域に役立つ研究を続けた。
- 出世だけを目標にすると、知らぬ間に名韁利鎖に縛られてしまうことがある。
- この物語は、主人公が名韁利鎖を断ち切り、自分らしい生き方を選ぶまでを描いている。
類義語
対義語
- 無欲恬淡
- 超然自適
- 清廉潔白