同工異曲
読み方:どうこう いきょく
意味
技量や趣向の基礎は同じだが、表現の形式・方法・作風などが異なること。異なる作品や手法であっても、本質的には似た価値や効果をもつ場合にもいう。
由来
唐代の文学者・韓愈(768~824)の文章「進学解」にある「子雲相如、同工異曲」に基づく。前漢の文人である揚雄(字は子雲)と司馬相如の文章は、技巧の高さは同じでありながら、その作風には違いがあるという趣旨である。「進学解」は元和14年(819年)ごろの作とされる。
備考
「同工異曲」は、優劣を決める語ではなく、表現や方法の違いを認めつつ本質的な共通性を述べる語である。「異曲同工」ともいい、こちらのほうが一般に多く用いられる。
補足
- 「異口同音」と混同しない。「異口同音」は多くの人が同じことを言う意。
- 「同工同曲」としない。
- 「同功異曲」と書かない。「工」が正しい。
例文
- この二人の画家は用いる色彩こそ違うが、自然へのまなざしは同工異曲だ。
- 紙の新聞とニュースアプリは媒体が異なるものの、情報を読者へ届ける役割は同工異曲といえる。
- 二つの企画はアプローチが別々でも、地域を活性化したいという狙いでは同工異曲である。