司空見慣
読み方:しくう けんかん
意味
見慣れていて少しも珍しくなく、特に驚くようなことではないという意味。ある事柄が何度も起こるため、平凡なもの・ありふれたものになっている状態をいう。
由来
唐代(9世紀ごろ)の詩人・劉禹錫の詩として伝わる「贈李司空妓」に由来する。宴席で美しい妓女の歌舞を見た劉禹錫が、「司空見慣渾閑事(司空は見慣れていて何でもないことと思う)」と詠んだ故事から、見慣れて珍しくないことの意となった。「司空」は唐の官職名で、詩中では李紳を指す。
備考
「しくうけんかん」は主に文章語として用いる。単に「慣れている」よりも、「見慣れすぎて珍しくない」という含みがある。現代会話では「見慣れた」「日常茶飯事」などと言い換えることも多い。
誤用・混同注意
- 「司空」を人物名そのものと誤解しやすいが、もとは中国の官職名である。
- 「見慣」は「見慣れ」と読まず、熟語全体で「しくうけんかん」と読む。
例文
- 都心では高層ビルの建設は司空見慣の光景で、住民もあまり驚かない。
- 長年この業界にいる彼にとって、急な仕様変更は司空見慣の出来事だ。
- 派手な広告に慣れた消費者には、その程度の演出は司空見慣で印象に残らない。
分類
類義語
- 日常茶飯事
- ありふれたこと
- 見慣れたこと
- 当たり前